POLICY DOSSIER · AI IMAGE GEN
FILE 04 — GOOGLE

Nano Banana

Googleの画像生成・編集モデル(Gemini 2.5 Flash Image以降の総称)を、個人向けGeminiアプリと、法人向けGoogle Workspace(Gemini for Workspace)・Gemini Enterpriseに分けて整理します。

個人向け:Keep Activityがデフォルト ON Workspace:契約(CDPA)で学習対象外 有料サービスはIP補償対象

プライバシーポリシー

Nano Bananaとは

Google DeepMindが開発した画像生成・編集AIモデル(Gemini 2.5 Flash Image)の開発中コードネームに由来し、正式リリース後も愛称として定着。後継のNano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)、Nano Banana 2(Gemini 3.1 Flash Image)なども含め、Geminiアプリ、Google Workspace、Google広告、Gemini API、Gemini Enterprise Agent Platformなどで画像生成・編集機能として利用されています。

2026年に入り、Gemini appの画像生成フローは「まずNano Banana 2で生成し、必要に応じて有料のRedo with Proでより高品質なNano Banana Pro版を生成する」という構成に整理されつつあります。旧世代のImagenモデル群は2026年6月24日をもって提供終了となり、Nano Banana系列への一本化が進んでいます。基本的なプライバシー・商用利用の枠組み(本ページの内容)に変更はありません。

画像は学習に使われるのか(個人向けGeminiアプリ)

Geminiアプリにアップロードした画像はプロンプトの一部として扱われ、Googleのサービス提供・維持・改善(生成AIモデルの学習を含む)に利用されます。画像は「Google Lens」技術で内容が解析されます。

オプトイン方式か、オプトアウト方式か

個人向けGeminiアプリでは「Keep Activity」設定がデフォルトでオンになっており、オフにしない限り学習に利用される、オプトアウト方式です。オフにしても、応答生成やフィードバック処理のため72時間はチャットが保持され、その間のデータは学習に利用される場合があります。

オプトアウトの方法・注意点

Google Workspace(Gemini)/ Gemini Enterprise(詳細) プロンプト(画像を含む)はCloud Data Processing Addendum(CDPA)上の「顧客データ」として扱われ、Service Specific Termsの「Training Restriction」条項により、顧客の事前許可なく生成AIモデルの学習・ファインチューニングに利用されません。Geminiとのやり取りは組織内にとどまり、既存の権限・DLPポリシーもそのまま適用されます。SOC 1/2/3、ISO 27001等の認証、FedRAMP High認証、HIPAA向けBAAにも対応しています。

商用利用条件

生成画像の権利は誰に帰属するか

Googleは生成された出力について所有権を主張しません。Google Cloud/Workspaceの契約条件では「Generated OutputはCustomer Dataであり、Googleは新たな知的財産についていかなる所有権も主張しない」と明記。個人向けGeminiアプリでも同様です。同一・類似プロンプトから他ユーザーが類似出力を得る可能性があり、独占利用は保証されません。

商用利用は認められているか

Googleの利用規約に、生成画像の商用利用を一律に禁じる条項は見当たりません。Generative AI Prohibited Use Policyや第三者IP尊重といった一般条件を遵守する限り、商用利用が可能です。

遵守すべき主な条件(Generative AI Prohibited Use Policy)

Generative AI Indemnified Services(IP補償) Gemini in Workspace、Gemini Enterprise、Gemini Enterprise Agent Platform API(画像生成のImagenを含む)など、対価を支払って利用する特定の有料サービスのみ、Googleが追加のIP補償義務を負います。顧客が規約に従って生成・利用した出力が第三者IPを侵害していると主張された場合、Googleが防御義務を負います。

個人向けのGeminiアプリ(無料版・Google AI Plus/Pro/Ultraを含む)はこの補償の対象外です。侵害を知りながらの利用、フィルター等の無効化・回避、通知後の利用継続、商標関連の主張に起因する場合は補償の適用除外となります。

実務上の注意点

AI生成の透かし(ウォーターマーク)表示

Google Nano Banana系のモデルは、SynthIDと呼ばれる不可視のピクセル電子透かしを全出力に付与しています。SynthIDは画像データ自体に埋め込まれるため、メタデータを削除する再保存やフォーマット変換を経ても検出できる可能性が高いとされます。加えて、C2PA標準に基づくContent Credentials(来歴メタデータ)も付与されます。Googleは、Chrome・検索でC2PA由来の来歴表示を行う取り組みも進めているとされ、業界の中でも透かし対応が手厚い企業の一つです。一部のUI上では、生成画像であることを示す可視のスパークル(きらめき)アイコンが表示される場合もあります。

参考リンク(情報ソース)