POLICY DOSSIER · AI IMAGE GEN
FILE 07 — XAI

Grok

Grokアプリ・grok.com(個人向け無料・有料)と、Business・Enterprise向けAPIを分けて整理します。Grok on X(X本体経由)は別枠のプライバシー設定が適用されるため参考情報として触れます。

個人向け:選択制(初期値は公式に不明記) Enterprise:契約上学習対象外 個人向け:IP補償はむしろ逆方向

プライバシーポリシー

対象範囲の整理

Grokには、(1)Grokアプリ・grok.comで個人アカウントとして無料または有料サブスクリプション(SuperGrok等)を使う場合、(2)X(旧Twitter)に組み込まれた「Grok on X」として利用する場合、(3)Business・Enterprise向けにAPI等で利用する場合があります。(1)と(2)は、xAI公式FAQ上も別枠として説明されており、適用されるプライバシー設定・規約が異なります。

アップロードした画像は学習に使われるのか

xAI公式のConsumer FAQ(x.ai/legal/faq)によれば、ユーザーがGrokに送信したコンテンツ・やり取り(プロンプト、検索、その他送信した素材)およびGrokの応答は、モデルの学習に利用される場合があるとされています。画像生成・編集のやり取りに含まれる限り、この方針の対象になります。公式FAQは「あなたは自分のデータが学習に利用されるかどうかをコントロールできます」と明記していますが、初期状態(デフォルト)がオンかオフかについては、公式ページ自体に明記した記述が見当たらず、外部の解説記事の間でも見解が分かれています。

オプトアウトの方法・注意点

Business・Enterprise契約(詳細) xAI公式FAQには「Business・Enterprise顧客のコンテンツはモデルの改善に利用しない」と明記されています。APIにおいてZero Data Retention(ZDR)を有効化できるチームは、APIリクエスト・レスポンスの内容が保持されません。SOC 2 Type 2準拠、HIPAA対応のBAA、GDPR等に対応するDPAも提供されています。管理者はConsoleの監査ログからAPIとのやり取りを確認できます。

商用利用条件

生成画像の権利は誰に帰属するか

xAI公式FAQでは、「あなたは入力(Input)と出力(Output)を所有する」と明記されています。Grokの出力(生成画像を含む)は自由に利用でき、商用利用も可能です。xAIは、生成物をGrokによるものと分かるよう、公式のBrand Guidelinesに沿ってクレジット表記(帰属表示)することを「お願い」していますが、法的な必須要件というより推奨事項として案内されています。

商用利用は認められているか

公式FAQに「Grokの出力を商用利用することを含め、自由に利用してよい」と明記されており、無料・有料プランを問わず、個人向けプランの生成画像を商用利用すること自体は認められています。無料版の商用利用を制限する会社が多い中で、比較的明確かつ緩やかな方針です。

遵守すべき主な条件(Acceptable Use Policy)

補償(indemnification)の向きが他社と逆 他の多くのサービス(Claude、ChatGPT、Adobe Firefly、Google、Microsoft等)は、有料・Enterpriseプランにおいて「会社側がユーザーを第三者のIP侵害主張から守る」補償を提供しています。これに対し、xAIのConsumer Terms of Serviceでは、個人向けユーザー自身が、サービスやOutputの利用、規約違反、第三者の権利侵害などに起因する請求からxAIを補償(indemnify)する義務を負う、という他社とは逆方向の構成になっています。個人向けプランには、xAIがユーザーを守る形のIP補償は用意されていません。

一方、Enterprise Terms of Serviceには、他社のEnterprise向け補償と同様の「xAIがCustomerを守る」方向の補償(Indemnification by xAI)条項が定められています。契約に従ってxAI Servicesを利用したことに起因して第三者から知的財産権の侵害を主張された場合、xAIがCustomerを防御し、関連する損害・費用を補償します。

実務上の注意点

AI生成の透かし(ウォーターマーク)表示

Grok(Aurora)で生成した画像には、可視のGrok/xAIロゴがコーナーに表示されることが複数の検証記事で確認されています。一方、C2PA Content Credentials(来歴メタデータ)や不可視のピクセル電子透かしを搭載しているかどうかについては、情報源によって見解が分かれています。ある分析記事は「C2PA・不可視透かしとも未確認で、主要ツールの中で来歴表示が最も薄い」と評価する一方、watermark除去ツールの説明ページでは「C2PAマニフェストを埋め込んでいる」と記載するものもあります。xAI自身による公式な明確化は見当たらないため、確定情報として扱わないことを推奨します。

参考リンク(情報ソース)